An Old Man In The Tree House ‐レコーディング日記 ①‐
いろいろあるが何事もやってみないとわからないわけで『スタジオ録音がダメなら自分で録ってしまえばいいじゃない』と勢いだけでレコーダーをゲットして、集中する為に場所を変えてバンコク市内某所のタウンハウスの部屋の一角を間借りしてとにかく制作開始。録音機材を使うのが久しぶりなので10年前と変わらぬ形のレコーダーにしたが、それでもかなり扱いの勝手は違う。説明書が100ページほどあるのでそれを見ながらテスト録音を開始したけど全然楽しくない上にえらく疲れるが今後の録音の段取りの為には少々の我慢は仕方なし…と昨日は思っていたさ。でも一夜明けて昨日のテスト録音を聞いてみたら『こんなゴミみたいな演奏やってたらテンション下がるやんけ』と思ってしまった。せっかくコンディション上げてきたのにイメージが逃げていく。とりあえず即データ削除(笑)まあ一旦落ち着けって感じだな。
『お前は今クソ真面目にやりすぎている』
昔からの悪い癖だ。楽しまなくては良い音が出るわけがない。本末転倒だ。とりあえずもう老眼鏡の似合うお年頃なわけで、上の写真は夕方に一連の作業を終えた後で《すぐにテンパる癖はいい加減やめなあかんで…》と自分に言い聞かせているところを撮られていた次第。まあこれも経過のひとつだ。どうせしばらくは同じ状態に陥るだろうし。
今いるところは本当にローカルなエリア。気分転換に行ったナイトマーケットでシーフードレストランに座ったら、音楽が急にハイテンションになってマッチョな男たち(?)が裸エプロンで腰を振って踊りだしてそのカオスっぷりは笑えた。なにやら有名店らしい。その後はバービアで一杯飲んで帰ったが、ローカルマーケットはのんびりしていてちょっとした旅行気分で楽しい。焦ることはない。ゆっくりと核心に向かっていけばよいのだ。