Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

illogical 支離滅裂

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今までやったセッションで一番面白かったのは間違いなく上の写真のセッションだ。本当に良かったもので、その後なかなかこれを超えられなくて昨年は少々セッションのオーガナイズが停滞してしまった。最近はソロのトレーニングばかりやっているが未だセッションをやる気は満々なのだ。ただ、常に前回を超えていかないと楽しくなくなるので先ずは個人的なレベルを上げないと遺憾。この時も最高に面白いメンバーが揃っていたのに最後まで引っ張り切れてなかったし宣伝も不十分だった。俺が仕組んだセッションなので俺がリーダーなわけで、刹那的に楽しまずにゴルフさんやPOKの10分の1でも良いから責任感を持ってバンドを引っ張らなくてはいけなかったなぁ…等々の諸々の反省を踏まえてソロのクオリティーを少しでも上げてから次の大きなセッションオーガナイズ…の予定だ。

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昨夜のトレーニングのメモ。こんな感じの演奏もバンドでやる方が楽しいに決まっている。ただ、何をやるのか具体的に示す必要はある。そういう意味でもマシン類を導入したことがこれから役に立つだろう。最初は機械を使うのが楽しくなかったもんで散漫でえらく時間がかかったが、これは長年の性格なので仕方なし。いまさらここから1年かかってもそれが2年に延びても大差はないし…(笑)

とにかく身体能力が衰えてまともに弾けなくなるまでに完成できればそれで良い。

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ここ数年、急に黒澤監督の白黒の映画を好んで見るようになった。1本通して見ているわけではなくて場面場面で見るのが楽しい。どの場面もすごく過剰でパワフルだ。昭和の役者はみんな野生的でとても脂っこくて面倒臭そうだけど自由奔放でうらやましい。その後でいつもエゴについて考える。俺たちが子供の頃に習ったことは本当の事なのか?《協調は善》で《我儘は悪》というのは将来的に扱いやすいおとなしい人間を量産する為の刷り込みじゃないのか?というようなことだ。実際にアジアでいろいろな連中と会ってみるとみんなふつうにわがままだ。おまけにバンコクは人種が雑多なので境界線が曖昧だ。皆ただ我が道を行く。帰り道に下町の路地を歩いていると『君たちやりたい放題やな』と感じる。うらやましい限りだ。

ここ数日『ライブがやりたい』と心の底から思っている。ここまでの強い衝動は久しぶり。ソロ活動を始めて間もない頃、もう20年近く前に下手を打って拘禁された時に味わったとてつもない飢餓感を思い出す。あの時を境に俺は別人のように真面目に自分の音楽について考えてそれを実現する為のトレーニングを始めたし、それ以来止まることなくビョーキみたいにひたすらギターを弾き続けている。 バンコクに来てライブ活動を再開するまでの間も唯一持って行ったガットギターを毎日弾き続けていた。完全に中毒だ。完全に不自由な状況の中で本気で自由を求めた時、俺にとって《自由》とは《音楽》でしかなくて、その他のことはぜんぜん思い浮かばなかった。苦境を脱した後で初めて演奏した時の歓喜…うん、ビョーキだな。

そんな風にライブミュージックがこの世界から無くなると困ってしまう奴というのが世界中には相当数いるはず…なので、

みなさんの地元のライブシーンを応援してください!!

 是非よろしくお願いします。