Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

Thinking about plan of new pedal board

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DL-4にスイッチが2台同時に破損…ってことでしばらくタイのカスタム職人DUB HEADの工房送りと相成った。愛着のあるmachineなので修理はするが、録音時の不自由さを考えるといい加減にループマシンの始祖である旧式マシンを使っている場合ではなくなってきたので、MIDI等でドラムマシン類と連動できてレコーディング時の音の管理が容易い新しいシステムを考えるべき時だろう。なんせ今のループマシンの性能ときたら、ほぼギター専用のデジタルレコーダーと言っても良いレベルなのだ。USBポート、MIDI IN/OUTもあるので俺のギターの一発演奏ならばそのまま録音してスタジオでデータをリアンプして録音、PC上で他の機材と連動させてMIX…ってなことが簡単にできる。

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昨年末からレコーディング活動を始めて録音時に自分の機材の不自由さに困ってその後機材マニアの友人達に聞いたり調べたりした結果、そのスペックの高さや互換性、音質の違いを歴然と感じたのでこれ以上ノスタルジーに浸る意味はない。とりあえずルーパーから順番に導入していくことにした。これはアルバム完成の為のレコーダーでもある。PCでDTMって方向も調べたが、即興演奏をそのまま録音するのに一番シンプルな方法はこれだった。日々簡単に演奏を録音して最高の音質でデータを残せるって良い時代だな。ツアー中も常に録れるわけで俺には最良のやり方だ。ちょうどまったく同じドラムマシンと狙っているルーパーのシンクロ演奏の映像が上がっていた。

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シンクロについては未だに嫌いでかなり抵抗がある。しかしデジタル機材によるレコーディング時にすべてをオールドスクールな手作業で行うのは逆に難しい…というかほぼ不可能で何か基準がないと編集時にエンジニアが作業できない。基本はその為の導入だ。とはいえどうせやるなら俺の踏むペダルがクロックのマスターでドラムマシンがスレイブって方が面白い。生演奏においてはテンポってのはその場の気分で変わるもんだしマシンの都合で演奏するなんてのは本末転倒だ。マシンが俺の演奏に合わせるべきなのだ。グルーブを作る為の揺れもその場で計算してくれりゃ言うことない。

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例えば上の程度の演奏ではシンクロする必要はない。逆に邪魔だ。MIDIクロックで補正されてグルーブに揺れが無いので既に音が死んでいる。生で演奏する意味がない。楽器メーカーの作るdemo 映像は大概クソ面白くない。演奏者もお仕事感満載で表現力ゼロ。もう少し表現力のあるミュージシャンに頼むべきだろう。この場合はディレイとルーパーは連動せず、微妙にずれたフレーズをうまく切り取って最後にルーパーに流し込み、それを他の機器と連動するのが正解だ。補正に次ぐ補正で組み上げた音は既製部品を組み合わせた建築のようなもので結局誰がやっても同じようなものになる。ループフェスティバルで聞いた音楽は大概このパターンで、ほとんどの演者のステージにおいて数分で退屈した。音ゲーみたいなもんだ。やってる奴だけが楽しくて見ている奴は楽しくない。今までに見たループに特化したミュージシャンで本当に面白かった奴は1割くらいで大概は見る価値が無かった。そういう意味ではルーパーは結構危険な玩具だ。

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コントローラー込みだと8万円程度の 4chのMTR ルーパー。ミックスして別のトラックにそのまま落とせるという無限ループ。機材は探し出すと際限が無い恐ろしい世界だ。

瀧 康太 - 1loop (basic training by 1 looper + 1 delay)

↑↑よく使われるDual Delayを使ったミニマルフレーズを叩いてループさせるとテクノっぽいビートになる。盛り上がってくるとしっかりしたドラムの音が欲しくなる。要するにそれがやりたいだけなのだ。単純(笑)