Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

music for market

昨日演奏した MIXI https://www.mixtchatuchak.com/ はチャトゥチャックマーケットに最近できたばかりのショッピングモール。TRAPS は2階フロアの真ん中あたりにある。土曜の夕方ともなると観光客だけでなく近所の皆さんもレストランにご飯を食べに来ていてとても賑わっていた。服屋さんなのでライブに向いている状況ではないけど、俺はこういう変わったシチュエーションは大好きだ。写真の場所はレジの真ん前。目の前で服を選ぶお客さんがあれこれ悩んでいるし、値下げ交渉をするお客さんは俺の真横で交渉を繰り広げているわけで普通に弾いて歩いているだけではなかなかこういうことはない(笑)今回は collage のネタにいつも使わないセオ・パリッシュのドラムトラックやらアフリカンビート、ラテンにディスコビートなども使って密かにいつもとは少し違う挑戦を繰り広げていた。長時間弾いているとだんだん空間と溶け合っていく。馴染んでしまうとお客さんから自分が見えていないかのように感じて、気が付くと時間はあっという間に過ぎている。Music Box になった気分。

画像に含まれている可能性があるもの:靴

POKさんが遊びに来てくれて久しぶりに会ったもので、一緒にアパートの近所まで帰ってエカマイのローカルタイレストランで遅い夕飯。しばらく会ってなかったので積もり積もった話をなんだかんだ。スタイリッシュナンセンスの二人は間も無くヨーロッパツアーってことで帰ってきたら音を出そうってな感じだ。いろいろあるみたいだけど、『もう大丈夫だから演奏ならいつでも呼んでくれ』と言っていた。俺としては一緒にやるやらないは一番重要なことではなくて、彼が音楽をやってくれていればそれで良いのだ。彼等はこの国では稀有なタイプのアーティストで、これからもオリジナル作品を生み出すだろうからどんな形でもサバイバルできれば言うことはない。

soundcloud.com

この前参加したレコーディングのギタートラックは昨日エディットされて今日データが届くはずだ。依頼主のコンポーザーのアーロンから昨日メッセージが届いていた。次のレコーディングは4曲。とりあえず次回は事前に録る曲を教えてくれと言ってあるのでそのリストも届くだろう(笑)曲がわかっていればその時間を短縮できるのでもっと深い音が出せる。即興は即興で歌は歌だ。歌は知らないと弾けない。みんな俺が即興演奏をする奴だと思っているせいか常にその場で何かをやらそうとするけど、決まり事だらけの状態で自由に弾くのは難しい。それでもなんとか弾いてしまえるのは、俺が生粋の演奏者ではなくもともとソングライターをやっていたからで、過去の制作時の経験を踏まえて曲の展開を予測しながら綱渡りのような状態で弾いている。あまり良い思い出のないメジャー仕事だったが、何事も無駄にはならないもんだ。