Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

音に関するあれこれ

soundcloud.com

音質を落としているのでめちゃめちゃノイジーな録音メモ。昨夜は歌モノのカバーで楽しく遊んでいたがやっぱり人の曲を適当にやるってのは物足りなかったらしく、結局帰ってきてからは酒を飲みつつ最近の録音メモを聞きなおしていた。よくFBにもライブ中継でメモを上げていてプロのミュージシャン連中や商売をしている友人などには安易にネットに音を上げない方が良いと言われることも多いが、俺が上げているのはメモしたサウンドデータのほんの一部だ。日々溜まっていく膨大な時間のアイデアメモは結局しばらく聞きなおすと消してしまう。そちらは音質が良い状態だが長時間でデータが重たいので上げられない。一番重要なのはライブで実際に現場で聞くとこれとは全く違うものになるし別に良いかなと思っている。ただ、その音質の悪いメモの中に面白いものがあるとたまに友人と共有したくなるってだけだ。このメモはものすごくリラックスしていろいろ試しているのが逆にゆるゆるで面白いテンポ感になっていて悪くない。この緩さはライブの時は目の前のお客さんへのサービス精神が邪魔してなかなかできない。意識してこの感覚を表現するスキルを身に付けなくてはいけない。

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演奏中には過去に好きだった詩人や作家の作品の朗読や過去のニュース映像、演説なんかのノイズをミックスしている。本来はこのパートをオリジナル音源でやりたいなと思っていて、実際に詩を書いて自分で読んでみたりしたけど、過去の音の方がしっくりくる。俺自身のパートが多すぎて個人的にうんざりしてるんだと思うけど(笑)他の誰かに趣旨を説明するのが難しいので身の回りにいる詩人やアーティスト達に実際に音で示して聞いてもらおうという試みで Youtube のノイズを使い始めると、ネタにしているのが偉大なアーティストや世界の偉人なので逆にハードルが上がって余計に難しくなったような気が…音源には時代の空気感みたいな情報も含まれているのでその感覚が重要なのかもしれない。さらに他の楽器とベースラインとリズムトラック等々を加えてcollageしたものが次の作品の構想で、もう2年ほど前からその為の仕込みを続けてやっとリズムトラックのアイデアを考える手前まで進んだ状態。いつできるんだろう…やればやるほど課題が増えて気が遠くなる。録音の段取りや音質の向上についても考え続けているがこれも課題が増え続けている。とにかく日々考えて課題を潰していくしかない。作りたいのは膨大な情報を含んだサウンドトラック。耳から入って脳をかき回す健全なトリップミュージックだ。

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そんわけで録音のプランはかなり重要な問題だ。この前のリリース音源を聞いてライブに来てくれた人から『実際のライブで聞く音は音源と広がりが全然違う。ライブの方が音が良い』と言われてしまった。『ライブでは音源よりたくさんの音が聞こえてくる』とも言われた。ひたすらライブを繰り返していたので音源の録音に関してはずっと置き去りにしていたツケがまわってきている。ひとりではなく何人にも同じような内容の感想を言われてかなり反省した。その後考え続けているうちにベーシックは一発録りなので使うトラックは少ないし即興パートはフルアナログでテープレコーダーで録音したほうが良いのではないかと思い始めた。テープからデジタルに変換して取り込んでトラックと編集…手間はかかるがこのほうが生々しい手触りが残って気持ち良いはずだ。そんなわけで新作プロジェクトは未だ迷宮をさまよっている。フリーランスで地下活動中のソロギタリストにはかなり大きな壁だがまだ歩みは止まっていない。常に弾き続けることで道は開ける…ことを祈る。

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俺のメモをFBやsoundcloudで日常的に聞いているみんながライブの会場で会うと伝えてくれる『君の音楽好きだよ。いつも聞いてるよ』というシンプルでストレートな言葉にいつも励まされる。まったくもって個人的な音楽を好きになってくれてありがとう。感謝しかない。時間がかかっても必ず良い作品を作ります。