Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

フラッシュバック

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仕事終わりで歩いて帰ろうと歩きだしてソイカウボーイの前に差し掛かった時にこの前パッポンのブラックパゴダでJoeとDannyとカバー曲を演奏した時に遊びに来ていた小柄なイタリア人が前から歩いてきた。『What's up bro !』って感じで軽く立ち話。『ところでここで何してるんだ?』と聞くと『ここで仕事だ』と言う。『DJか?』と聞くと少し不思議そうに『何言ってるんだ演奏だよ。KOTAは最近ここには弾きに来ないな』と言う。《あれれ?なんで俺の名前知ってるんだろ?この前はほとんど話してないよな…》と無言で3秒彼の顔を見ていたら《あああっっ!》と記憶が一気にフラッシュバックした。俺はこいつとソイカウボーイのブルースバーで一緒に演奏したことあるぞ…歌い手だ!それも6年ほど前に数回演ってる。ゴーゴーガールというにはかなり年嵩のお姉さん方に『あいつは女を転がす悪い男だ』と言われていたイタリアの伊達男やないか~い!!と、バンコクに来た頃の酒浸りの爛れた日々を思い出した。最初の1年はとにかく孤独に苛まされてよくソイカウボーイのブルースバーの店先でお茶を引いてる姉さん(というかおばちゃん)たちと飲んでいたのだ。彼はその後もずっとここで歌ってたのか…と感慨深かったので『しばらく来てないし今度一回ライブの時に友達連れて飲みに行くよ』と言ったら『どうせなら弾いてくれよ』と言う。みんなそれぞれこの街でサバイバルしてるんだなぁと思った次第。そのうちクラプトンのコカインでも弾きに行こう。白人のおっさんたちはクラプトンとダイアストレイツとAC/DCが大好きということを俺はこの通りで学んだのだ(笑)あの頃毎晩のように会っていた花売りの女の子はもう高校生くらいになっているはず... 。とりあえずその頃の俺は『世界中のおっさんたちから金をはぎ取っているタイのゴーゴーのお姉ちゃん達を転がして食ってるやつってのは食物連鎖の上位だなぁ』などと酒で濁った脳でくだらないことに感心していた。毎日のように日本人のおっさんがお姉ちゃんたちに騙された話を聞きすぎていたので仕方ない(笑)真面目な会社員や商社マンが思っていたような立派な人間ばかりではなく、仕事以外はかなり残念な人が多いのだと気付いたのもこの小さな盛り場だった(笑)なんだかんだいろいろ勉強になった。 

映画Bangkok Night の1シーン

仕事が終わり下町をふわふわ歩いて帰る。シャワーを浴びてドラムマシンで新しいリズムパターンをひとつ作る。そしてしばらく演奏。聞きなおしつつ飯を食う。寝る。早朝起きる。先週からこのシンプルな生活パターンの繰り返し。昨夜は古い映画 Cotton Club のサントラからストリングスを回してプレイしてみた。

瀧 康太 - [memo] improvisation for tonight. Strings noise...