Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

流れには逆らうな

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素晴らしいミュージシャンやアーティストが身近にいるというのはとても素晴らしいことだ。実際に会うのはもちろん、彼等の日常を写真や映像で垣間見るだけでも刺激をもらうことができる。彼等との明らかな違いが己の長所や短所、特にどれだけ自分が歪な人間であるかということをクリアに理解させてくれる。今週に入ってからハイシーズンがほぼ終わったタイミングでタイのアーティストたちが次の制作の為に一斉に個々の仕込みを始めたのが垣間見える。彼等の周囲ではたくさんの制作に関係するスタッフも動いていて裏側の動きも含めて流れがよく見えるのも面白い。

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長年ひとりで暗がりを歩いて全てを手探りで決めて誰かと自分を比較することをしないように気を付けていた。どうしても誰の影響も受けたくなかったからだ。自分の音が見えてきてもう何を聞いても誰の影響を受けることもないだろうという確信を持てたのはつい最近のことだ。実は人間は根本的な部分は子供のころから変わらないのだけど、それを知ったのも最近のことだ。相変わらず俺は世間知らずでナマケモノの阿呆なのだけど、何事も度を越せば何らかの結果を生むだろうという妙な感覚だけに支配されてそれだけを愚直にやり続けて今がある。そのかわり他のものはなにも持っていない。人生としては間違っているよなぁと最近よく思う。

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しかし、写真の中の10年前の俺も今の俺も、顔が老けた以外の見た目の印象にほぼ変化がないってのは如何なものかと思う(笑)少しは成長しろよって感じだ。とりあえず次の目標を定めようと考え続けているこの一週間、少しずつ焦点が合い始めている。完全にそれが見えるのは一度日本に帰ってからかな…というのも、今日の昼間にほぼ2年ぶりに親父からメッセージが届いてやり取りをしたからだ。親父以外の家族とは本当に長い間没交渉だが、さすがにほんの少しだが懐かしく思った。先週同級生が急にバンコクに来て久しぶりに一緒に食事をして、その前の週に会った地元の若い友人から『ライブに帰ってきませんか?』という誘いがあって、演奏しに帰ることを決めた数日後には大阪のドラマーの友人と飯を食いながら帰国した時のライブの話をして、昨日は親父からのメッセージである。その前の2年間はほぼ日本からの音信は無かった。完全に日本に呼ばれているなぁと思った次第。運命には逆らってはいけない。一度ホームに帰って次の目標に向かえって事なんだろう。きっと何かが見えるはずだ。

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今日からはまた演奏のトレーニングの日々だ。ここのところのライブでついた癖もそろそろ忘れて頭もリフレッシュされたころだろう。新しい音をさがそう。

とりあえず次のツアーセットのテーマは決まった。

Sense of Nostalgia 

意味は望郷。ここから3カ月ほどかけて練り上げる。

気が変わるかもしれないけどとりあえずいってみよう ♪