Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

improv.3 後記

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昨夜の出来は…60点って感じかな(笑)ギリギリ及第点。予想通りバタバタしていたのでそれを差っ引いたとしてそんな感じ。フリーフォームの音楽ってのは音楽をしっかり勉強したプロミュージシャンのほうが演るのが大変なんだってのが演奏中によくわかった。MONOの師匠のセルヒオとジャズのインストラクターなのに平気でコアなノイズを出せるGOLFさんの凄さも再認識。音楽理論を理解した上でそれを振り捨てて表現をできるってのはすごいことだよな。あと、6人も演者がいると音響技師もいるなぁ…とも痛感していた。あたりまえなんだけど。MONOをタクシーまで送ってからいつもの3人で何も考えずに始めたセッションが混じりっけなしのピュアなフリーフォームインプロヴィゼーションだったので余計に鮮明に違いが見えた。

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例えば決まりが無さそうでベーシックに理論のあるフリージャズ。凄まじい技量が基本にある即興音楽。マイルスのバンドもやはり同様。

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俺のやりたいことはノイズに近いがノイズでもない。タイのノイズミュージシャンは少しスノップすぎる。比較すると日本のノイズはもっとプリミティブで根源的でアングラ。少し病的なので実はあまり好きではない(笑)好きなノイズミュージシャンはかなり限られている。そういえば昨日のベーシストのティエリーはフランスでルインズ吉田達也さんと共演したと言っていたがルインズは好きだ。ノイズじゃないけど。プログレの範疇になるのかもしれないけど俺のイメージは一言で言うと『怒涛』だ。とにかくえげつない演奏だよな(笑)

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適材適所ってことだよなぁ…と思いつつ帰りの車の中でPOKになんだかんだと反省点を話していたが、フランスチーム、アルゼンチンチームは違った感想を持っていたようで、夜中にまたやりたいというメッセージが届いていた。だがしかし、次があるかどうかは俺の気分次第。なにはともあれ彼等は基礎がしっかりしていてとても上手かったので、次回は俺は参加せずにバンコクのジャズ系の上手いプレイヤー連中を紹介しようかと思っていたからだ。来週開催のイベントも根底に理論のあるミュージシャン達だったので同様に俺は参加せずにセッションのセッティングだけ手伝った。俺はバッキングをしないし器用なミュージシャンではないので彼等はやりにくかったんじゃないかなと思っていたのだけど実際はとても楽しかったようで、俺は相変わらず人の気持ちがよく解っていないようだ。そういや浮かない顔の俺を見てJAMのオーナーのDhyanが何度も『いいセッションだった』と俺に言っていた。でもやっぱり昨夜は60点はそこそこだ。

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