Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

ツアーの徒然

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KOTA TAKI [Into a dose] cassette tape limited 100 pcs

unfamiliarenvironments.bandcamp.com

レーベルの主催者 Matt がコレクターズアイテムとしてデザインした100本限定のカセットは素晴らしい出来栄え。今回のツアーで配布しているダウンロードカードも木の素材にプリントしたもので、どちらも実際に見たみんなが驚くような高品質。ひょんなことから始まった話が実現して驚いているしとても嬉しい…と言うのも、俺は以前からカセットテープでの作品リリースに興味があって個人的に調べたり友人に情報がないか尋ねたりしていたからだ。素晴らしい形でそれを実現してくれた彼の為に今回のツアーではできるだけ面白い演奏をしてレーベルのページにアクセスを増やせるよう貢献したいと思っている。

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昨夜は最近よく縁のあるイタリア人シェフでDJでもあるエドに彼の友人のドラマーMatteo Marchi を紹介されてのいきなりのセッションだった。前日からあまり寝ていなかったので行く前に少し仮眠したら寝過ごしてしまってかなり危なかった。そんなわけで申し訳なくも予定時間を過ぎて到着。顔合わせもそこそこにとりあえずセッション開始。最近手合わせするのはプロのミュージシャンがほとんどなので技術的にはな~んにも問題ない。ただ、デュオセッションとなるとかなり状況は変わってくる。セッションにおいてはサイドマンではなくてメインになるので変わらざるを得ない。

『KOTA、何をやればいい?』

『フリーフォームだから君の好きなようにやっていい』

『テンポは?』

『ない。ループはしてるけど合わせても合わせなくてもいい。もし君が何か始めたら俺はそれに音を乗せていくから心配するな。イントロは俺が作るから何か思いついたら始めてくれ』

『OK』

少ないとはいえお客さんがいる状態でこんなふうにいきなり始まるわけで、そりゃ戸惑うよな(笑)ただ、こんな感じで外国から来たミュージシャンの友人からの紹介みたいなセッションが最近は増えているので極力気を使わないように努力している。会ったその日に性格とかどんな演奏者なのかとか理解できるわけがない。ならば初対面の挨拶みたいな微妙な関係性を逆に見せてやれってな感じだ。その演奏が終わるころには音を通して気が合うか合わないかをコアな部分で理解できているので話が早いし。演奏する前にやたらと話をしたがるミュージシャンもいるが、そんな時ほど当日まで会わない(笑)たとえ日本語だとしても音楽を言葉で伝えられるとは思えない。なので音楽の話は技術的なこと以外は時間の無駄だ。

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音楽は思ったようにはいかないものでドラムマシンの音作りにとても苦労している。昨夜も少し使ってみたが、2夜とも同じく音圧の無さと音の粒立ちの悪さを感じたので何か対策をしなくてはいけない。結局コンプがいるんだろうな…。