Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

毎年この時期は体調が崩れる

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調子が悪い。夜暑くて目が覚めるもんでリズムが狂い果てて体調が崩れる。シンプル。わけのわからない時間に目が覚めては眠れなくなっていろいろな音楽を聴きながら考え事をして過ごすことになる。良い時間なのか悪い時間なのかわからない。

昨夜は未聴だったマイルスのアウトテイクを集めたBig FunとIn a silent wayをずっと聴いていた。Big Fun収録の曲は同時期のアウトテイク集のようなアルバムでクソアルバムと言われることも多いらしい。その理由はなんとなくわかるが、ミュージシャンがマイルスの元で自由な演奏を謳歌している様子を伝えてくれる素晴らしい作品だと思う。好みだ。この時期の作品はプロデューサーのテオ・マセロの編集による部分が大きいようだけど、元となる音に歓びが表現されていない限りは最終的に良い音にもならないわけで、なんだかんだいっても音楽はミュージシャンが創り出す音から始まっているのだ。これは今の音楽から消えていっている部分だ。悲しいが時代の流れの中で滅びていくものは仕方ない。俺には必要なものなので生きている間は聞き続けるだろう。

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演奏技術としては今のミュージシャンの方が優れているはずなのに、大事な何かを喪失しているように感じるのはなんでなんだろう…と考えてみるが答えはぜんぜんわからない。多分失くしたものが理論や技術論では語れないものだからなんだろう。