Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

たまには自分の曲を思い出してみよう

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金曜の夜のセッションのセットのベーシックを考えている。今回のゲストの Satukan Tiya Tira は素晴らしく上手いギタリストで Composer/producer でもあるので即興だけでなく何かテーマを持ったほうが両面が見えて面白いはず。俺の曲はワンループ基本で単純なのですぐに演れるだろうし《自分の曲を何曲か録って送ろうかな…》と思っていたらまさにそのタイミングで彼から同じ内容の連絡があった。

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映像で見るとよくわかる演奏力の高さ。丁寧なタッチの美しいアコースティックギターの音色。もともとチェンマイではチェンマイ大学に音楽科があるので音楽理論の教育を受けてしっかり演奏のトレーニングを積んだ若くてうまいミュージシャンと会う機会が多い。他にも Joe Enso という長身で男前でロン毛の似合う少女漫画に出てきそうなギタリストの友人がいるが、彼もとても美しい音色を奏でる。ループマシンでアンビエントもやっていて少し演奏スタイルが近いもので、ツアーに行くと会う機会が多い。自然の多い場所ではナチュラルでフォーク色の強い曲を演奏するアーティストが多い。俺はツアーに出るといつも共演する彼等のような素晴らしいミュージシャン/プレイヤー達と音で会話を交わしながら正しい音楽を学んでいる。所変われば音色もバランスも全て違う。毎回得るものは多い。いろいろなタイプの先生に学んでいるわけで贅沢な話だ。半面、長年夜を彷徨う野良ミュージシャンにもそれなりの手練手管があるわけで、彼等はそれを面白がってくれている。一応ギブアンドテイクだ…多分(笑) 常日頃から音楽を中心に生きている彼等としっかり向かい合うためにはトレーニングは欠かせない。日々のモチベーションにもなるしあらゆる意味で感謝している。

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そんなわけで今日は朝からセッションのネタとして長年弾いているうちに出来上がった曲を思い出して順番に演奏し始めた。いつのまにか結構な曲数が頭の中に…たまにこれをやるのは記憶を整理する意味でも良い。我流一本鎗の俺の曲はやはり洗練とは程遠いけど日々の積み重ねってのは音に命を与えるし飾りのないメロディーが求心力を発揮する場面も多い。結局自然体が一番なのだ。今回も楽しんでいこう。