Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

ご近所でライブ

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アパートから徒歩五分、毎日通る街角で演奏をするってのは珍しい。サウンドチェックの時間に雨が降り出して『中止かな?』と思ったがその後天気は持ち直して足元はぬれていたがシートやらで防水しての演奏(笑)店の中では爆音のロックバンドがやってセットチェンジの時に外でアコースティック系の演奏が始まるという構成。イベントは数年前からシリーズで開催されているKICK FESTAというラウド系のイベントで以前にソロでも出たことがあった。今回はU‐keyのサポート。新しい機材が昼に届いたので嬉しがって使い方もわからないのに使ってみたが適当に踏んだ妙なモジュレーションディレイが面白かった。あくまで歌なので軽く使ってみた感じ。以下FBに書いた昨日の話。

今夜のライブはメインステージの間のチルアウト担当でステージはほぼストリートというなかなかおもろい状況。サウンドシステムもメインに比べてたら貧相でトリオバンドにスピーカー1発だけ…おまけに雨の名残で足元が水浸しって過酷な条件だったもんで、俺は一旦アパートに戻って自分の小アンプと機材用の防水グッズを持って行った。会場が近所で助かった。そんなこんなでU-keyがいつも以上に気合が入っていたわけだが、反骨精神はレベルミュージックであるレゲエの根源ってことでエネルギー満載になったU-keyがお客さんをがっちり掴んでいて最終的には楽しいライブだった。実はこのイベントは友人のJohnの主催なので以前にソロで出たことがあって、俺を見たことのあるお客さんもそこそこいたようでライブの後で結構声をかけられた。久々にマシュー・フィッシャーとも会えたし彼のライブは相変わらずとても良かった。メインのタイの若手バンドはラウドでスキルフルで特にドラマーがめっちゃ良かった。体型に安定感があってドラマーって感じのルックスも含めてすごく良かったな。バンコクの若いプロミュージシャンはほんまに感心するくらい上手い。上手いだけで面白くないバンドも多いけど、今日のメインのバンドは気合が入っていてかっこよかった。

Mathew Fischer

www.youtube.com

この街で演奏を始めてかなり経ったけど活動初期から知っているジョンやマシューみたいな連中にライブ会場で会うとやはり嬉しいもので、それぞれ事務所を始めたり店を始めたり結婚したりといろいろ変わってはいるけど演奏はもちろん続けていて、ひとりでいることの多い自分が確かにこの街で生きていることを確認したような気分になる。もちろん昨夜一緒にやったU-keyもそのひとりで、今までにいろいろなところで一緒に演奏している。昨夜が演奏としては今までで一番面白かったんじゃないかな。ジョンのバンドはバンコクだけでなくベトナムやフィリピンのフェスなんかにも進出していてベテランロックバンドの貫禄が出てきている。

John のバンド Stay Awake

画像に含まれている可能性があるもの:1人、スマイル、オンステージ、演奏、室内

演奏に関する個人的メモ

とりあえず当面凌ぐためのペダルは揃ったので今日はこれから全部つないで3時間ほどお試し演奏。最近録ったメモは既に24時間自分の音を流しっぱなしにできるくらい溜まってチェックするのがたまに苦行のようになるが(笑)その中で一番気に入ったのは生き残ったわずかなペダルだけでループ最小限で演奏した Noise abstract set だってのは皮肉な話だ。自分でも意外な感じだったが、冷静に整理して聞いてみるとやはりいろいろな機材を使うほどコントロールに追われて単純に展開は遅くなっていて冗長。意味は分からなくても緊張感が維持されている方が音が生きている。マシン類の音はyoutubeを使っている時のようにループマシンに仕込んでノイズとして扱うべきなのかもしれない。ドラム、ベースを用意したことで通常の音楽の形に囚われ過ぎていたのだろう…ってことで一からやり直し。レコーディングまでにすべて考え直す。

瀧 康太 - Noise abstract

そういや200バーツの帽子が届いた。値段通りの安い素材だった。残念。