Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

ツアーが終わり曲が生まれた

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早い時間から寝て目が覚めて微睡んでいたらツアータイトルになっていた《Sense Of Nostalgia》のテーマがさっき急に頭に浮かんだ。すぐに起き出してギターを引っ張り出して浮かんだメロディーからそのまま続けて即興演奏を録った。ループマシンを使わない普通にギターを演奏する曲だ。旅の間も時間があるとメロディーを探し続けていた。2週間経って頭の中でいろいろなものが混ざり合って生まれた原曲は静謐で夜の終わりに良く似合う曲になった。悪くない感じだ。ツアー中に出会ったたくさんの場面がこの音の中に存在している。これからライブで弾き続けることでいつの日か完成するだろう。美しい曲になると良いな。

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昨夜友人と飲んだ帰り道にスコールに降られてずぶ濡れになって歩きながら既に空気感だけは浮かんでいて真夜中にギターを引っ張り出してイメージをたどって弾いたがかなりぼんやりしていた。

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今夜は輪郭がよりクリアになってメロディーがついた。歌を作る仕事をしていたころは曲ってのは作るものだと思っていた。今は曲は勝手に生まれて日々育っていく生き物だと感じている。無理に触ると魔法のような響きはあっという間に消えてしまう。ただひたすら弾き続けるのが良い。無心で何度も何度も弾くとメロディーは形を変えながら同じイメージを紡ぎ続けて強い音になっていく。

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書いているとチェンマイで演奏したときに出会ったフランス人の女性から花畑の映像が届いた。彼女は美しい映像を見つけるとたまに俺に送ってくれる。だいたいはなんのメッセージも付いていないが、俺の演奏の助けになるということなんだろう。ビールを片手に曲を聞きなおしながら花を眺めていたら、チェンマイに住むアメリカ人の男性から『なんて美しい曲なんだ!』という短いメッセージが届いた。『…いったいどの曲の事なんだろう?』と思ったが、次はチェンマイに行こうと決めたところなので面白いタイミングだ。また人と出会って新しい音が生まれるだろう。楽しみだ。