Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

Dark Night

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長年バンコクの夜の街に似合う音…ノイズを柔らかく包み込むような甘いムードで妖しげな雰囲気のコードが作れないかなぁと悩んでいたが、昨日のライブを見たおかげで今日は一瞬だけどイメージに近い音が出た。一瞬で消えてしまっていつもの俺のソロの空気感になってしまったが、時間をかけて断片を繰り返しなぞっていればいつかきれいに浮かび上がってくるだろう。さっき弾きながら感じていたのは、昨日見た3人の先生達と俺では《立っている場所の景色が違う》ってことだった。景色が違えば必然的に音の色も違うわけだ。とにかく上手い人の演奏を見て勉強するってのはものすごく役に立つ。長年の悩みに対するヒントがたった一晩で見えた。素晴らしきかな。

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上の真っ黒けの映像は今夜のアイデアメモ。FUZZペダルも10年くらい使ってみてどう弾けば面白い音が出るのかやっと掴めてきた気がする。イメージしていたのはバンコクのBAR SMALLS。昨年一度セッションで出てものすごく気に入って、真夜中過ぎのこのBARで2時間くらいゆっくり夜に堕ちていくような退廃的なセットをやるとかっこええなぁ…となったが音に納得がいかなくていまのところやれていない。大人が多い洒落たBARなのでいつもの感じでは不足だと感じていた。演奏を終えてみるとちょうどSMALLSのオーナーのデイビッドが聞いていたようでライブ映像にレスポンスがあった。この音はとても好きらしい。彼はよく俺の演奏を聞いている。この演奏の中にあるアイデアを煮詰めたらそろそろ演れるかもしれない。

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