Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

子供の頃受けた衝撃は忘れないものだ

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Gulliver's Travels ‐ガリバー旅行記 の最初の章を初めて読んだのは小学生低学年の頃なので7歳か8歳くらいの頃だった。夢中になって何度も何度も読んだ。ガリバーとロビンソン・クルーソーを初めて読んだ時の興奮は今でも鮮やかに思い出せる。

空中城Laputa の出てくる章を読んだのは数年後に学校の図書館だった。低学年用の小説には一部しか載っていなかったのだ。物語の続きを発見した時の歓びときたら筆舌に尽くしがたいものだった。おかげで今でも俺は本が好きだ。悲しいかな既に老眼鏡が無いと読めないが…(涙)

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そんなわけで常に空中城 LAPUTA のイメージは俺の中にはあって形を変えながら演奏中に何度も登場している。宮崎駿のファンタジー天空の城ラピュタも大好きだが、ガリバー旅行記を読んだ時に描いたイメージは巨大な浮遊物が浮いている様で少し怖いものだった。映画《エイリアン》シリーズ の巨大宇宙船や南アフリカで制作された映画《 District 9》の中で宇宙船が浮かんでいる感じに近い。本条ゆきとの銃夢に出てくる《空中都市ザレム》等々も含めてその後に見たSF小説や映画と子供の頃の夢が長年の間に脳内でごった煮になっているのだろう(笑) 先週録った35分間のサウンドスケープは初めて狙って弾いた LAPUTA というそのままのタイトルを付けた演奏だった。巨大なものが蠢めきながら浮上していく様を表現したのだけど、とても良い出来だ。先週からずっと聞いているが音質以外はそのまま出しても良いくらい。

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今俺に必要なのは最低限の録音機材だ…間違いない。俺の音さえ良い音で録れれば、その後の仕上げをするためのスタジオも一緒にやる相棒もリリースできるレーベルもあるのだ。ほぼ整っているのに停滞するのは俺自身が整っていないからなのだ。誠に遺憾。遺憾ですよぉぉぉと早朝から拳を握りしめて己の計画性の無さに恥じ入る次第。

何はともあれ働こう。機材に関しては金を稼ぐしかないのだ。