Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

Innocence 後記

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昨夜はそれぞれ別の種類の《何か》を表現していて面白かった。残念ながらお客さんは少なかったが、それは俺があまり宣伝をしないという別の問題であって内容の問題ではないだろう(笑)要するに俺は《自由な演奏をして良い》という空気を作ることはできるがオーガナイズにはまったく向いていない。

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俺とManopとMichaelは最初に演った。急遽スペシャルゲストの参加が決まったので予定を変更して初っ端に今回なぜオーガナイズした理由を演奏で示したかった。このイベントで一番示したかったのは《自由な表現》とは何かってことだ。アンダーグラウンドミュージックにも歴史があるので皆それを見て聞いて模倣してしまうのは仕方のないことだけど、そこを打破する為にそれぞれのやり方で足掻くのが大事だと思っている。なんだかわからんけど《それっぽいでしょ?》みたいなperformanceを見る機会が重なってイラっときてしまったのだ。そういう意味では昨夜はリラックスしつつ何も気にせずやりたいことをやるというとてもシンプルで良い空気になって目的は達した。

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キット(F)はソロではなく俺の時は映像を担当したMichaelがムーグシンセを担当してのセッションで彼は水の音やレインスティックを使ってノイズを作っていた。彼はデザイナーでオーガナイザーでジャズサックス奏者でもあるし他の楽器もできるマルチプレイヤーだけど、俺は彼が昨夜のように独自の音を出してる時が一番好きだ。なので今回は出演を依頼するときに『ノイズをやってくれ』とお願いした。彼もMichaelも楽しんでくれたようで良かった。

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急遽参加してくれたMSHRは流石NYを主戦場にしているだけあって徹頭徹尾オリジナルでハイクオリティーで才能に溢れていて素晴らしかった。常にふわふわしている俺も流石に頭を殴られた感じで少々ネジを巻きなおした(笑)基本ミュージシャンのフィールドで動いているとプロフェッショナルなアーティストと会う機会は少ない。彼らの仕事の深度と完成度と作業量に驚愕した感じ。凄かった…マジで。

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あと、天才的なアーティストは気難しくて変わり者って勝手なイメージとは違って、彼らは子供のように素直でフレンドリーで可愛らしくて魅力的な人物だった。皆が好きになるだろう。機会があったら是非彼らの作品に触れてほしいと思う。

最後に昨夜彼らが使っていたオリジナル映像の一部。

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