Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

JAM JAM JAM

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Photo By 井上 ルイ

この前JAMのイベントに来ていたカメラマンの井上さんから写真が届いた。フィルムを手焼きしているらしく質感が良い。感謝。この時の録音はせっかくのオープンリールテープレコーダーでの録音だったけど意識して極端に上げ下げした演奏のダイナミクスに録音がついてこれていなくて録音としてはあまり良い出来とは言い難かった。展開も悪くないが時間を削った分尻切れで終わっている印象でとても残念。持ち時間が短いときのセットはもっと思い切って短い方が良いのかもしれない。だとすれば別のやり方を知っておくべきだな…また課題が増えた。

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昨夜は友人のGitのバースデイ兼実験音楽の集いでJAMへ。GitはノイズミュージシャンでJAZZ SAX奏者でイラストレーターでマニアックな評論なども書く真性のオタクだ。最近はJAMを根城にバンコクの音オタク向けのマニアックなイベントをオーガナイズしている。間違いなく変わっているが、性格は良いし面白い男だ。夜10時くらいにJAMに着いて扉を開けてGitとあいさつを交わすとそのままステージに上げられていきなり映像のセッション開始。よくわからないままファズとワウでガチャガチャ弾いて終了。この映像の後で結構盛り上がった。ループマシン無しの演奏は何も考えずに演れるのでシンプルに楽しい。ドラマーの Will は音が強くてとても腕が良かった。終わってから話していて『日本のどこから来たんだ?』と聞くので『神戸だ』と言ったら『北野のBIG APPLEに出たことがあるよ』と言われて驚いた。今日はソロで下のフライヤーにあるエキシビジョンに出ているようだ。またそのうち演ることになるだろう。

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もうひとりのギターのDonは普段はJazzギタリストだ。彼も腕が良くて自分のオリジナルをやるバンドも持っている。サイドワークとしてソロのアンビエントを始めたようで、そちらは少しマニアックな様相。ひとりで道端でアンビエントギターを録音したりしている。やっぱり変わってるな(笑)Tommyも来ていたし映像をやっているMichaelは昨夜はモジュラーシンセを使っていたしで変わり者大集合って感じで面白い夜だった。

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さっきヒロシが久しぶりに12×12のイベントをライブ中継していた。状況はわからないけど、どうやらバンコクに帰ってきたようでとりあえず嬉しい限りだ。映像を開けたらいきなり金切り声みたいな轟音ノイズが流れてきたので《マニアックなイベントやってるなぁ…》と思ったら出演者はほとんど若い友人達だった。いつのまにかこの街のノイズシーンに詳しくなってるな(笑)バンコクアンダーグラウンドでは今なぜか《緊縛》が流行っていて《SHIBARI》というタイトルであちこちでイベントを打っている。俺も1年ほど前にショーのバックグラウンドの演奏で出演したけど、流行っている理由はよくわからないが変態成分は少なめで軽めの耽美って感じでファッション性が高い感じ。今夜はノイズ中心で結構いかつい感じで出演者はみんな若い。ノイズも含めて新しいシーンのようだ。この前セッションしたManopもノイズアバンギャルドみたいな曲が多い。俺はそこまでノイズをやっているつもりはないが日本でもバンコクでも同じような連中に呼ばれているので何か相通じるものがあるんだろう。

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俺は相変わらずのマイペースだけど若い連中はいろいろと動きが激しい。メジャーもアンダーグラウンドも同様に、だ。たくさん記事が上がっているのでチェックしていると『おお、すげえな。頑張ってるな』って感じでマイペースなりに頑張らなあかんなぁと思うわけだ。アイデアは日々少しずつ命を得てまた俺の音は変貌しつつある。とにかく愚直に歩き続けるだけだ。