Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

Week End

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約1年前のチェンマイでのYuiさんとのライブの写真。もうかなり昔のように感じる。とはいえ2019年はあっという間に過ぎ去った。中盤からはライブは少なくてひたすら部屋に籠って新たな音を追いかける1年になってしまったが、こればかりは性分だし追い求めている結果が《世間の評価》や《金》でなく《個人的な理想》なので仕方ない。どうなろうと自業自得というものだ。

今日は午後からManopのプライベートスタジオで12/20のライブの為にアイデアを持ち寄ってのセッションレコーディング。彼とやるときは何時にも増して深い音を出したくなる。彼はギターを弾く絵描きなので初めて会って音を出した時から感覚的に通じる部分がある。即興なのでアイデアと言っても抽象的な部分やセッティングに関する実験ではあるけどそのままレコーディングしてしまって良ければこの前のように即リリースする。彼とやるときはそんな感じが良い。

kotaamatutitakimanopnakornchai.bandcamp.com

一昨夜は日本から来ている Venue Vincent が近所のSpeaker Boxに出るってことでイベントのラインナップを見たら出演者がほぼ友人だったので遊びに行った。腕の良い連中ばかりのイベントだったので《近所に本格的なライブハウスがあるってのは良いな》と思った。軽く見て帰ろうと思っていたが楽しくて少々飲み過ぎた。この前出た時にユーキのバックをやっていたので箱のオーナーが俺を完全にレゲエミュージシャンだと勘違いしているので一度ソロをやってしっかり見てもらわないといけない。そうしないとレゲエのイベントに呼ばれてしまうので今後のブッキングに差し支えるだろう。たまに裏打ちのカッティングをする以外はまったくもってレゲエスタイルではないし…(笑)シンセやドラムマシン等々の新機材の扱いはだいぶマシになった。あとは数をこなしていくうちにこなれていくだろう…しかし問題は機材の運搬。そこで実験には近所のライブハウスはひじょうに使いやすい。なにしろ歩いて5分だ。

www.fujirockfestival.com

イベントの会場では久しぶりにパンクバンドのギターボーカルのニールとスパイクに会った。それぞれ自分のバンドを持っていてライブで会った友人だけどしばらく見ないな…と思っていたらニールは今中国に移って上海に住んでいてスパイクはしばらく故郷のシカゴに帰っていたらしい。ニールは出会った頃は酔っ払いのパンクスだったけどここ数年はモテ路線の洒落たエレクトロをやっていたがいつの間にか解散したらしい。最近の子供達みたいな洒落た服装が正直ぜんぜん似合っていなかったので毎回会うたびに『ぜんぜん似合ってない。パンクバンドやれよ』と言って困らせていた嫌な先輩としてはとても嬉しい(笑)スパイクはゴスで変わり者で多彩でギターだけでなくざまざまな楽器を弾くしDJもやる。彼は徹底的に我が道を行くタイプなのでいつ見ても手を変え品を替え妙なことをやっていて笑える。

soundcloud.com

バンコクでの活動初期によく出演した外国人バンドコミュニティーのバンドマン達は本国に帰ったりバンド活動を止めたりBARでコピーを演る仕事に専念したりでだいぶこの街から消えてしまったようだけど、たまに会えるとやっぱり嬉しいものだ。特に俺のようにあまり社交的でない人種にとっては知らない街でテンパっていた俺を知る貴重な友人達だし、抽象的な音楽をやる若くも無い日本人をステージに上げてこの街のシーンに入るきっかけをくれたわけで感謝しなくてはいけない。店の外で酔っ払った3人で馬鹿話をしながらそんなことを考えていた。

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明日はセッション。セッションメンバーはハイレベルだしフルバンドの構成。一緒に演奏できるのは光栄だしお客さんもしっかり入りそうだ。楽しみ。
kotataki-dubdrawingspace.hatenablog.com