Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

夏の終わり

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雨季に入って雷が鳴り始めた。雷鳴を聞くと演奏がしたくなるのはなぜなのか…。3夜連続でものすごく抽象的なサウンドスケープを録った。個人的に面白くて何度も聞き直したがリズム感もコード感も揺れまくっているカオス全開な音をみなさんがどう感じるか…現状ではまだ〈わけがわからん〉ってとこだろう。特に3夜目の録音は徹頭徹尾カオスでなかなかエグい。さらに高速で思考を展開しなくてはいけないが、もう少し詰めていくうちにライブセットに反映されてくるだろう。演奏中に思い付きでいつも使っているチャールズ・ブコウスキの自由詩の一節を自分の声で録ってセットに放り込んでみたら意外と馴染んだ。『俺たちはすべてを持っているようで何も持っていない…』というような内容だ。すべてが思い付きで展開しているこの出鱈目な具合は《子供の落書き》というこのスタイルを始めた頃からのイメージに一番近い。

《全く意味が解らないけどなぜか聞き続けてしまう》

というのが理想的な演奏なのだ。ただ、人前で弾いていると《目の前の人に好かれたい》という欲が出るので安易な受け狙いに走りがちだ。自分が小物だなぁと思う瞬間。迷いが入れば切れ味が鈍る。何にをやるにしろ心が一番大事ってことだよな。

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暑さの盛りも過ぎたので身に付けた贅肉を少し落とすことにした。ぼちぼちライブも始まるしシェイプを戻さなくてはいけない。とにかく今年はクソ暑かったが体調を崩さずに乗り切れて良かった。先週末から食事を減らして朝晩5キロずつ歩いて1週間で3キロほど落とした。あとはライブの動きを増やせば勝手に落ちていくだろう。最近思うが単純に5キロ程度なら太るのも痩せるのも簡単だけど健康的で大きい身体を作るのは本当に難しい。今年の夏は《意識して運動を行わなくてはいけない年齢になった》ことを実感している。もはや爺さんだ。

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土曜日はJAMでイベントだが友人のネイザンから金曜空いてたらエキシビジョンで演らない?との誘いが入ったので参加してみることにした。会場が以前から気になって窓越しにシャツを眺めていたスクンビット沿いのTaylorだったのが参加の決め手だった。

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そんなわけで、今週末は久しぶりに人と会う感じだがライブはやってみないとわからない状態で五里霧中。なんだか気分がフワフワしているのでどこに向かっていくのやら…。まあ、新しい場所で新しいお客さんたちなので先ずは出会いを楽しむべきだろう。 余計なことは考えず自由な演奏を見せるのが最良だ。