Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

昨夜の話と食欲と性欲の話等々

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昨夜はイベントにてJUNEとセッション。出番が最初の方だったのであっという間に終わってあとはビール飲んでフラフラしてた。LOW FATも出ていたので久しぶりに見られて良かった。全体的にはラウド系のバンドが多かった。昨年も見たちびっこバンドが今年も出ていた。このバンドはコピーがとても上手くて機材もバッキバキのほんまもんなので大人の音を出しているが見た目はめっちゃ子供…ってことでなんだか不思議な感覚になるのである。健全になったもんだ…ってか最近のイベントでは《俺の知っているロックは死んだ》ってことを何度も何度も確認し続けているだけだ。もういい加減わかったし、そろそろこういう場には出るのは止めた方が良いだろう。

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だいたい俺の知っているライブの会場やクラブってのは《健全な女子供》が入って来られる空間ではなかった。怪しげで妙な緊迫感があって子供がウロチョロできる遊園地みたいなぬるい空気感はまったくなかった。下品なフィードバックで魑魅魍魎跋扈する夜を切り裂くギタリスト、客に罵詈雑言を投げつける喧嘩腰のボーカリスト、黙々とマシンガンのようなダウンピッキングを続けるベーシストと半裸で入れ墨だらけのドラマー、青白い顔でえげつないノイズを奏でるDJ…洞窟の生物みたいな白い肌をした妖しげなダンサー、夜の住人たちは皆ダークヒーローのようだった。そして必ず見たことのない光景や音楽を見せてくれた。今や時代はすっかり変わってなにもかもが健康的だ。我々は完璧に管理されていて皆それを当たり前に受け入れている。ミュージシャン達は爽やかな歌のお兄さんみたいですっかりみなさまのレクリエーション要員になっちまった。予定調和。新しいことは何もない。絶望的に平和だ。時代にそぐわない俺のような奴は緩やかに滅びていくだけである。さよなら旧世界。さよなら新世界。

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さておき、最近の一連のステージ写真を見てやっとギターが立ち姿にきれいにおさまってきたなぁと感じる。おさまりが良いとベテランって感じがして悪くない(自画自賛)

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この2日間1食で調整して今日も同様に1食…って昨夜思いっ切りビール飲んでたけど(笑)とりあえず明日から2日間は水以外は摂らない完全な絶食を行う予定。身体に溜まった毒が抜けて荒れている肌の具合が戻れば成功。断食系のブログ記事なんかを読んでみると裕福で飢えたことのない皆さんが『感覚が鋭くなってぇお肌がぁ…』とかうだうだ書いているが、育ちの悪い俺は若いころ貧乏過ぎてリアルに栄養失調になるくらい何度も飢えた中でその感覚を知ったわけで、今回《自分の意志で断食する》ってのはある意味贅沢なお話だ。余裕である。お洒落さんって感じ。

そういや二十代の頃に性欲と食欲は両立しないって話をその頃付き合っていた彼女となんだかんだ考察していて、実際に食事を用意して実験してみたら脳内が混乱しているのがリアルに感じられてひじょうに面白かった。ただけっこう気持ちの悪~い感覚なので一回やれば十分である。要するに空腹はエロいことを考えているうちは忘れられるわけだが、性欲とは年々衰えるものなので現状の性欲では食欲と均衡を保つのは難しいであろう…って何の話やねん。最近は演奏に没入している間は忘我状態に入れるのでこちらの方が簡単で効果的。空腹を感じたら演奏を始めれば数時間はすぐに過ぎていく。

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要するに今日から3日間は瞑想のような自分自身と会話しているような時間が延々続くわけだ。こんな意味の無い時間の浪費は孤独な人間にしかできない。