日々は逝く
ここ２０年ほど神戸のライブシーンを引っ張ってきた男の訃報を目にした。面識もあるし何度か話もしたが、世代も違うし俺はライブハウスにはあまり出入りしていなかったので付き合いはとても浅い。闘病してるというのは軽く聞いてはいたが、俺は俺で異国で必死に足掻いているもんで正直身近な話ではなかった。しかし、訃報を目にした瞬間はしばし呆然とした。イケイケでパワフルだった若手が先に逝ってしまうというのはなかなかショックだ。彼は本当に大きなイベントをオーガナイズしていたし、小さな地方都市である神戸のライブシーンにとってはとても重要な人物だったし、ひとつの時代が終わったといっても大げさではないだろう。
昔々同じ事務所に所属していたビジュアル系バンドが解散したって記事を読んで、その原因となった事件があまりにもグダグダで前時代的な屑ミュージシャンの堕ち方で思わず笑ってしまった。以前はこんな屑が夜の街にいっぱい蠢いていたよなぁ…って感じだった。今現在進行中の石野卓球の悪ふざけもなんだか懐かしくて笑える。内田裕也もショーケンも逝ってしまった。俺たちの時代は終わりつつある。でも最後までみっともなく足掻いてくれ卓球。品行方正なんてクソくらえだ。
俺も朽ち果てるまで足掻いてやる。
