Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

さあ、始めよう

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これからのソロワークの指針がだいたい決まった。ここから10年は感覚の老化との闘いになるだろうから身体的な部分も含めてのプランを考えた。いつまで生きてるかもわからんし…兎に角、後は具体的に必要な努力を始めてみるだけだ。ぜんぜん関係無いが、なんだかわからんけどYMOを聞き出して面白い映像を見たので貼ってみる。今では当たり前のクリックも電子楽器の出てくる以前の昔はなかったわけで当たり前だけどすべてに始まりはあるのだなぁと感慨深い。インタビューを聞いていて思うけどYMOの頃から日本は新しいものに対して反応が鈍いのだな。結局外国で評価されて初めて評価されたってわけで切ない話だ。アートや音楽に対する独自の評価基準(美学)がないってことだ。そのせいでアーティスト側も『理解してくれるわけが無い』って感じの頑なな姿勢になりがちでそれも悪循環だ。日本のアングラはスタートがエログロナンセンスって感じでなんだか陰湿な感じがあってそれが苦手だ。若いころはそれに魅かれていたけど今は本当に要らない。陰気な狂気はしんどい。陽気な狂気の方がまだマシだ。

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日本のツアーに関しては一時帰国すると書いて以来『帰って来るんですか!!』という反応と共に『ライブやりませんか?』というオファーが届いて、その本数に対してスケジュールが足りないって感じになってしまって日程調整に手間取っている。めちゃめちゃありがたい話なので全部やりたいんだけど、最終的に何本かは諦めることになるだろう。内容は show case, ambient/chill out, full live set, jam session という感じなのでしっかり準備はしておかなくてはいけない。

定期的に演奏していた BAR 12×12 のヒロシがよんどころない事情で急にバンコクからいなくなったもので、活動のベースになる空間が急に無くなってしまった。店はまだ残っているが、BARってのは特殊で空間を作っているのが店主のキャラクターなので、あいつがいない店は名前は一緒だとしても違う店だ。ここ2年くらいあいつと地味に話し合いながらライブを積み重ねてきて、バンコクのミュージシャンたちにもそこそこ知れてきて気に入られて、今年に入ってから良いライブが続いたので『そろそろキテルね~これからは上がっていくだけやで』とふたりで喜んでいたわけだが、やっと現れたその創造的な空間はヒロシがバンコクから去った瞬間にあっけなく消え去ってしまった。俺の店じゃないので何も言えないし、ただひたすら虚しいだけである。あいつとどこかで再開したらまたやろう。急に根無し草になってしまったものでベトナムに移ろうかな…とか極端な思考に支配されている。まあ焦ってもろくなことはないので次の出会いを待つしかない。俺にまだエネルギーがあるならばいつものように扉は開かれる。

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最近はいろいろなメッセージが届くが、メッセージ無しで良い音楽だけを送ってくる…ってなオタク丸出しのメッセージも多い。一応FBに関しては申請を受けるときにかなり気を付けているがつながりが増えれば増えるほどスパムが届くようになるので怖い。最近もうSNSを止めてしまおうかと何度か思ったが、世間とのつながりがそれだけなので孤独死防止の為にも続ける方が良いだろう。今SNSを止めてしまうと急に死んでも誰にも発見してもらえず周囲に迷惑をかけることになるだろうからよろしくない。

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ライブは気分が乗らないのでここ数カ月は少し控えているが、日本に帰る前にチェンライで60分程度のサウンドスケープを録音しようと思っている。せっかく帰るのでみんなの手元にも今の音を持って帰りたい気分なのだ。少し前は世界で一番CDが売れていると言われていた日本でも、もはや採算が合わないのでCDを作る時代ではないらしいが、小会場でのライブがメインの活動である俺の場合はCDが良いのかデータが良いのか…悩むところだ。小ロットで作ると1枚が高くなるけど限定100枚で紙ジャケ作りたいなぁ。あとはデータで充分だ。

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1年ぶりくらいにCINEMAセッションがあるようだ。今回はどんな映画になるのかわからないが、映画とライブインプロビゼーションミュージックのコラボというひたすらマニアックな企画においてタイのミュージシャンたちと演奏するのはとても面白い。