Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

ひとりもんには正月はあまり関係ない

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年越しまた寝ちまった…ここ数年は年越し前に寝てしまってだいたい夜中2時頃に目を覚まして『あっ!』てな感じである。みんなで盛り上がる音楽を演るタイプではないのでクリスマス、大晦日はほぼライブは入らない。日本にいる頃はやっていたが、俺みたいな偏屈なおっさんがムリしてやらなくてもハイテンションなパーティーフリークやDJがたくさんいるし必要ないだろう…と思ってブッキングの努力すらしていない。昨夜は深夜にBAR 12×12をのぞいて、深夜まで踊っていた友人達と挨拶を交わした。正月らしいことはそのくらい。

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1月末に発売するレーザーカービングを施した木製ケースに入ったカセットテープ " Into a dose "Launch Gig Tour のブッキングが始まった。ミニツアー中にこの前 TDM2で共演したギタリスト Adisak Poung Ok とセッションを組む予定。バンコクとナコンパトムでやる予定だがこのユニットは面白い音になると確信している。shoegazer + minimal + acid rock で、常夏!!って感じの音色になると理想的。

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アルバムのレコーディングにどうしても必要だったので12/30 にドラムマシン Roland TR-8 を手に入れた。タイ人の個人トレーダーのページに上がっていたので午前中に連絡を付けてマシンの状態をチェックするためにその子の家まで行った。これまでに見つけたマシンは出遅れてゲットできなかったので今回は考える前にすぐに動いた。ピン・クラオのセントラルの辺りの初めて行く場所だったが、もうこの街で俺がひとりで行けないところは立ち入り禁止区域くらいなので何も問題なくスムーズに辿り着いた。熱帯魚の養殖をしているタウンハウスの前で若いタイ人の男の子が待っていた。ビルに入ると既にしっかりスピーカーにつないで待っていてくれたのですぐに試奏。見た目が新品並みの良コンディションだったし音も問題ない。『状態いいね。いくら?』『10,000バーツ。でもここまで来てくれたし9,000でいいよ』『お、マジで!?OK買う』ってなわけで年末年始はひとりで何もすることもないし正月明けまでの5日間をひたすらドラムマシンのコマンドの勉強に費やすことにした。

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新しい楽器を演奏できるまで憶える為にはかなり時間がかかるのでギター以外に時間を使いたくないと頑なに導入に抵抗していたが、録音を再開してからシンプルに音質的な問題が常に付きまとっていて『これ以上スタイルにこだわるのは逆に時間の無駄』という結論に相成った。今回手に入れたTR-8は808と909の音源が入っているが、若いころにスタジオで曲作り用に TR-909 オリジナルを使っていたので音色や使い方のベーシックな部分をなんとなく憶えているのが決め手になった。AKAIのMPCシリーズも検討したがあれはでか過ぎて移動がしんどい。今の俺に必要なのはリズムマシンとベース音源くらいで他はギターだけでいけるので悪くない選択だと思う。操作パネルはDJ的な現場でのパーフォーマンスができるように進化している。ゲームのコマンドを憶えるような気分でとりあえず遊びつつギターも混ぜてみた。最新機材でMIDIやらついているのに同期は使わずリアルタイムミックス。揺れを表現したいのでこれは変えたくないが、実際の録音の際は編集作業を考えるとシンクロしないと難しいかもしれない。するとループ演奏の難度が一気に上がる。感覚でBPMを完璧に合わせるってのはリスクが高くて録音では苦労するだろう。俺の演奏を自動追尾してくれるソフトが欲しい。

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明け放した窓から爆音のモーラムが聞こえる。数日前から重低音が夜遅くまで唸り続けている。大概の音は大丈夫だがハウリングノイズがひどすぎてハードコアのライブみたいな音になっているカラオケの騒音はさすがにしんどい(笑)日本やったらすぐに警察が来て止められるレベルの音があちこちから聞こえてくる。いい街だぜバンコク

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てな感じで今年も何も変わらずギターを弾く日々。