Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

TDM 2018 後記

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写真左から俺、June、Pok、Adisak。今回は大きいステージでやりやすかった…といってもライブ中はモニターがトラブっていてバリバリとえらい音がしていたが俺たちがぜんぜん気にしていなかったので問題にならなかっただけだが…。

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セッションは面白かった。時間的にまだまだお客さんも少なかったし持ち時間が短すぎてすぐ終わってしまったが良い感触が残った。うまくいった要因はそれぞれ曲を作れてソロが演れる4人が集まっていたからだろう。初めて一緒に演った Adisak だけど相性が良くて自然と反応し合う感じで楽しかった。Stylish Nonsense はリハや前日のサウンドチェックとはぜんぜん違う音だったけど流石に場数を踏んでいるだけあって本番は迷いなくハイテンションな音を作っていた。モニターの件では終わった後にPokが『なんかトラブってたけどあんなもんは無視だ』と珍しく不機嫌な顔で言っていたが、その小さな怒りが微妙に影響した強い音が出ていて個人的には好みだったな。

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日本でもよく感じていたが、ライブPAは偏った音を作る。大きい音を出すバンドが多いので管理の為には仕方ないとは思うが、それが過ぎると繊細さに欠けるし全部同じ音になるので飽きる。歌中心なので誰も気にしないのかもしれないけど、俺はかなり気になって実際にイベントの途中で変わらない音色に飽きてしまった。あれは慣れからくる悪癖だよな。プロの音響スタッフってのは音量や時間管理だけが仕事ではないはずでミュージシャンの作った音を効果的に増幅するって一番大事な役目があるはずだ。管理目的で個性を殺しては本末転倒ってもんだ。

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ギタリストがアンプの音がでかいってのは昔から冗談でもよく言われるくらいありふれた話だが、デカいのには一応意味がある。その音量でしか出ない音があるのだ。アンプが唸っていないと出せない音だ。今回もサウンドチェックの時点から、俺の作った音量を知らないうちに下げられる⇒気づいてまた上げる⇒いつのまにかまた下げられる…って暗闘が続いていたわけだが、これに関して直接何も言うつもりはない。黙って向こうが諦めるまで延々と繰り返すだけだ(笑)だいたいエレキギターのアンプは楽器の一部なのだ。演奏中の楽器に誰かが勝手に触るなんてありえない。

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1月にカセットテープが出来上がるので1月末に一応ミニツアーをやるような雲行き。今回はビジュアルアーティストによるPVまであるらしい。昨今のアンダーグラウンドシーンは機材が進化したおかげでいろいろやれて凄いなぁと感心しきりである。旧人類ミュージシャンである俺としては若いアーティストに身を任せて良い音を提供していくよう日々集中って感じだ。