Never Ending Summer

バンコク在住日本人ギタリストの日記

結局何も変わらない

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2020年は何もないまま過ぎているようで、実はかなりいろいろなことが起きている。ただ時間感覚等々いろいろ狂っているようで、間もなく8月だけど今年の始めと今では違う世界に生きているような気分になる。例えばこの写真を撮ったのは3月。僅か5カ月前の出来事は既に記憶のかなり遠い場所にある。

地元神戸の仲の良い友人でしばらく会えていないゴウくんからメッセージと絵が届いて、collaborationとしてコロナ前、コロナ後に関する言葉を求められた。言葉は悩むことなくすぐに出てきた。シンプルかつありがちな言葉ではあるが、最近アート関連の捻りまくって意味の解らない文章を読んでいる俺としては言葉をこねくり回すのは面倒過ぎたってのもあるし(笑)この3カ月ほど完全に内側に向かってトリップしていた状況がなんの捻りもなくそのまま出た言葉だった。

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音楽についても同様で、引きこもっていろいろやっているうちに膨れ上がりつつあった俺のペダルボードは徐々に数が減りつつある。意識していなかったけど生き残るためにわかりやすい音にしなくては…という生存本能が働いたのかな…と数日前に今までにも何度も繰り返してきた愚行を反省した。シンプルな機材を駆使してただただ感覚だけで作られているレイ・ハラカミの音楽はとてもinnocentな感じがして美しい。27日が彼の命日だという記事を読んで改めて聞いてみたが、無駄な音や計算の無い彼の作品に素直に感動した。

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どうやら俺は活動を再開する前にひとりでどこかに行かなくてはいけない…そんな時間が必要なようだ。いろいろなところに行く必要は無くてひとりでじっと川の流れを眺めているような無為な時間だ。異国での暮らしは年々ミニマルになっていく。ミニマリストと名乗りつつ瀟洒なお洒落ライフをアップして稼いでいる連中に見せてやりたいくらいの何もない部屋(笑)がしかし何もないと言いつつも常に音楽はあるので俺にとっては素晴らしい暮らし。何があろうと結局何も変わらないというのが結論だ。

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間もなく8月だ。旅の予定でも考えよう。

 

最近のなんだかんだ

画像に含まれている可能性があるもの:猫

う~む…すんげえな…とエレベーターの中で俺が感心していたのは青と白のエクステンションを編み込んだアフリカ人女性のでっかいケツである。ヨガパンツに包まれた尻はすべて筋肉でできているのが一目瞭然である。とりあえずテンションが上がる。彼女が発散しているエネルギーをもらっているんだろうな。アパートには数人のアフリカ人が住んでいるがみんな身なりが良く非常にお洒落だ。猫科の大型獣みたいに動きがしなやかで美しい。種族が違うので俺がどれだけ鍛えてもあんな風にはならないだろう。

jazztokyo.org

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この数か月は暇つぶしにかなりの量のライトノベルの原作のWEB小説を読んでいたが流石に飽きた。所謂テンプレを下敷きに展開される物語を読み続けていると昨今の音楽と同じ作り方だなぁとそれが面白かった。飽きて読み進められなくなったので今度はマニアックな即興音楽関係の記事を読みだしたがこれが無駄に捻りの多い文章で読みにくいことこの上ない。とりあえず読んではみたがアングラ系ライターの記事はとりわけ大仰で過剰に難解で思わず笑ってしまう。インタビューですら意訳がかなり含まれているような…何度も読まないと何が言いたいのかわからないので退屈しのぎにはちょうど良い。ギター1本での自由即興演奏の創始者のような存在であるデレク・ベイリーはよく聞くが、理解できるかと聞かれたら未だによくわからない。ただ途轍もなく集中して演奏していることは理解できる。脳みそを直接突っつかれている感じ…ってこの言い草もわけがわからんよな(笑)わからんからこそ何度も聞いてしまう。多分死ぬまでわからん。

ameblo.jp

コロナで引き籠って数か月が経って、なんとなく『即興音楽とはいったいなんなんでしょうね…?』と頭の整理をしたくなったわけだけど、いろいろ読んで余計に混乱していくという悪循環(笑)まあ何も考えないのが正解なんだろう。上の記事でも音源を聞くのは楽しいが解説ができる音ではないと思う。良く聞いているサックス奏者の阿部薫さんが参加しているのが嬉しい。近藤等則さんは昨年バンコクで共演したドラマーのダークが以前日本でツアーバンドに参加していたと聞いて初めて音源をしっかり聞いた。生々しい音で素晴らしいミュージシャンだった。この手の音楽は意味を求めても仕方ないので好みで判断するしかないが、個人的には阿部薫さんのソロ演奏に勝る日本人の演奏はない。

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8月に入ると急にイベントが増える。どうやら本格的に解禁ということらしい。8月1日の船上パーティーに誘われたので行ってみる。トライバルトランスのパーティーのようだ。俺の音とは違うけど神戸にいる時からこのジャンルにはなぜか縁がある。アフリカンが好きだってのもあるけどEDMよりは楽しい。

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It is always fatal to have music or poetry interrupted.

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、夜

いつものようい早朝に目を覚ましてランドリーに洗濯物を放り込んで、近所の店のおばちゃんたちが炭を熾す匂いを嗅ぎながらコンビニでコーヒーを買った。最近入ったスタッフん何も言ってないのに勝手に砂糖を入れられていて『コーヒー台無しやがな…油断したわ…』と思いつつ部屋に戻って日記を書き始める。

一昨夜は近所のライブバーに行った。久しぶりの外出だ。基本的に俺はコピーやカバーを見るのも演るのもあまり好きではない。ただ、一昨夜はそんなことはどうでもよかった。目の前でシンガーが弾き語り、お客さんが楽しそうにしている光景だけで充分だったからだ。再開初日ってことであまりお客さんもいないのかな…と思いながら関西の友人の友人でライブの大好きなミッチーという友人と待ち合わせた時間にアパートから数分の場所にあるSpeaker Boxに行くと既に人が集っていた。至極単純な俺は《みんな再開を待ってたんだな…》とこの時点で気分的には幸せである(笑) ブッキングをやっているエディーや箱バンのメンバー連中やら若いタイのミュージシャンに声を掛けられて挨拶を交わして飲み始めた。煙草を吸いに外に出て街の灯りや向かいの店で友人と語り合っている近所のみなさんの姿を眺めて和んでいる感じだ。予想通り英語が出にくくなっていたのでスムーズなコミュニケーションとは言い難かったが… 言葉に関してはそのうち勘も戻るだろうしあまり心配はしていない。もともとそんなに喋りもしないし。まだいろいろ規制があるので真夜中前に店は閉店だったが閉店間際にタイ人の若いミュージシャンが自分の曲を聞かせてくれて感アドバイスを求められた。彼の顔を見ると真剣に質問しているようだったのでストレートに答えた。『みんなうまいし曲も歌も形は出来上がっている。ただ、もしもっと上を目指すなら歌と演奏は対等であるべきだ。歌とバックトラックがはっきり分かれているとPOPSとしては問題ないけど音楽としてはエネルギーが足りない。シンガーで演奏者でソングライターもある君はリーダーなんだからバンドのメンバー達に自由を与えてもっと強いエネルギーを発することを求めるべきだ。バンドのエネルギーが上がればフロントマンの君は負けないように努力してもっと強くなるだろ?』というと彼は大きく目を見開いていた。正味な話こんな言葉で何かが伝わるのかは知らん。でも考えるきっかけにはなるだろう。要は好きにやればいいのだ。そんなことを書いているうちに彼からお礼のコメントが来ていたので少しは役に立てたんだろう。

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今週はギターにはあまり触れずに引篭もっている間にメモした演奏動画を聞きなおしていた。ほぼ毎日ひたすら弾き続けていたのでかなりの量だ。未だ衰えぬどころか加速している己のビョーキっぷりには呆れるが、端々には面白いパーツが見受けられてまだまだ果ては無い感じ。一応俺の本格的な活動再開の時期は9月に決めた。焦らずぼちぼちやる。自分での活動はソロを中心にしてオファーがあればセッションもやろうと思っている。


 

 

illogical 支離滅裂

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今までやったセッションで一番面白かったのは間違いなく上の写真のセッションだ。本当に良かったもので、その後なかなかこれを超えられなくて昨年は少々セッションのオーガナイズが停滞してしまった。最近はソロのトレーニングばかりやっているが未だセッションをやる気は満々なのだ。ただ、常に前回を超えていかないと楽しくなくなるので先ずは個人的なレベルを上げないと遺憾。この時も最高に面白いメンバーが揃っていたのに最後まで引っ張り切れてなかったし宣伝も不十分だった。俺が仕組んだセッションなので俺がリーダーなわけで、刹那的に楽しまずにゴルフさんやPOKの10分の1でも良いから責任感を持ってバンドを引っ張らなくてはいけなかったなぁ…等々の諸々の反省を踏まえてソロのクオリティーを少しでも上げてから次の大きなセッションオーガナイズ…の予定だ。

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昨夜のトレーニングのメモ。こんな感じの演奏もバンドでやる方が楽しいに決まっている。ただ、何をやるのか具体的に示す必要はある。そういう意味でもマシン類を導入したことがこれから役に立つだろう。最初は機械を使うのが楽しくなかったもんで散漫でえらく時間がかかったが、これは長年の性格なので仕方なし。いまさらここから1年かかってもそれが2年に延びても大差はないし…(笑)

とにかく身体能力が衰えてまともに弾けなくなるまでに完成できればそれで良い。

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ここ数年、急に黒澤監督の白黒の映画を好んで見るようになった。1本通して見ているわけではなくて場面場面で見るのが楽しい。どの場面もすごく過剰でパワフルだ。昭和の役者はみんな野生的でとても脂っこくて面倒臭そうだけど自由奔放でうらやましい。その後でいつもエゴについて考える。俺たちが子供の頃に習ったことは本当の事なのか?《協調は善》で《我儘は悪》というのは将来的に扱いやすいおとなしい人間を量産する為の刷り込みじゃないのか?というようなことだ。実際にアジアでいろいろな連中と会ってみるとみんなふつうにわがままだ。おまけにバンコクは人種が雑多なので境界線が曖昧だ。皆ただ我が道を行く。帰り道に下町の路地を歩いていると『君たちやりたい放題やな』と感じる。うらやましい限りだ。

ここ数日『ライブがやりたい』と心の底から思っている。ここまでの強い衝動は久しぶり。ソロ活動を始めて間もない頃、もう20年近く前に下手を打って拘禁された時に味わったとてつもない飢餓感を思い出す。あの時を境に俺は別人のように真面目に自分の音楽について考えてそれを実現する為のトレーニングを始めたし、それ以来止まることなくビョーキみたいにひたすらギターを弾き続けている。 バンコクに来てライブ活動を再開するまでの間も唯一持って行ったガットギターを毎日弾き続けていた。完全に中毒だ。完全に不自由な状況の中で本気で自由を求めた時、俺にとって《自由》とは《音楽》でしかなくて、その他のことはぜんぜん思い浮かばなかった。苦境を脱した後で初めて演奏した時の歓喜…うん、ビョーキだな。

そんな風にライブミュージックがこの世界から無くなると困ってしまう奴というのが世界中には相当数いるはず…なので、

みなさんの地元のライブシーンを応援してください!!

 是非よろしくお願いします。

 

【メモ】考えるな 感じろ

写真の説明はありません。

Solo at Brownstone Studio

ブルース・リーの有名なセリフ『考えるな。感じろ』が今週のトレーニングテーマ。昨夜はBPM60のトラックの上で何も考えずに子供の落書きのように弾き続けてみた。録画メモを聞きなおすと何箇所か面白い場面がある。中盤からはベタな Am進行なのでギターがちょっとサンタナっぽい。たまにBARでお客さんにカルロス・サンタナの名前を出される理由はこの感じの時だな…と理解した。シンセペダルの扱いがだいぶマシになっている。あと1カ月で最低限の音の作り方は憶える。

2つ目のメモは『立体的なノイズ』というテーマでやった練習。シュミレーターで作る立体音響ではなく、2つのスピーカーから実際に出た音を空気中でミックスして倍音ノイズを作る。その音をループマシンで幾重にも重ねると空中でループノイズが蠢いている様を感じられる。音響をよりクリアにしていったら《音を可視化》できるんじゃないかと真面目に考えるくらい妙に感触のあるノイズなのだ。シンセペダルのおかげでかなり見えやすくなったけど、間もなく届くオシレーターファズを使ってギターノイズの帯域を細かくコントロールすることで劇的に進化する…予定だ。

テーマは BPM58.9。

 

Private Memo

バンコクの沖縄料理&居酒屋「金城」:2015年06月

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個人的メモ

  • まだまだ威力も展開も足りないけど方向は正しい。
  • 最近のトレーニングは成果が出ているので継続。
  • Oscillator Fuzz の導入は間違えなく効果的。
  • Loop machine は Fuzz pedal を把握してから再考。

とりあえず悪くない流れが見えている。たまにクソダサいフレーズがあるが、ギリギリの線を狙うにはやらなあかんし、大ネタっぽいフレーズを弾くのはけっこう楽しい。ここのところ効率的なトレーニングの方法について考えていたが《愚直に繰り返し弾き続ける》以外の方法が思いつかない。天才なら近道もできるだろうが、俺の楽器を弾く才能はめちゃめちゃ普通なのですぐには理解できない。演奏に関しては身体を使うことなので地道な訓練しかない。

最近気になるのは、

  • 肉体的なトレーニングをしたほうが切れが出るのではないか?
  • 乗り物を運転する方が良いグルーヴが出るんじゃないのか?

という身体的なトレーニングに関すること。50肩でめちゃめちゃ痛いが、これはジジイになってきて関節のタガが緩んでいる感じなので改善するに越したことはない。終了までにあと10年くらいは費やしたい。

 

日々の徒然とトレーニングに関するあれこれ

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前回の帰国からもうすぐ1年だ。日々は瞬く間に過ぎていく。一人で過ごす時間が多いのでこの街に来た頃、おもしろいことを探して街をうろうろしていた頃のことをよく思い出す。歩いて見るともう様変わりして残っていない場所も多い。座り込んで眺めていたいが店もないし座るところすら無くしている今のバンコクの街は何をするにもいちいち面倒だ。今回の引き籠り生活で解ったが、行きたいところに行けず会いたい人と会えない状況は単純に楽しくない。たまには生きていることを自身の肉体で確認する必要がある。多分こんな考え方は新世代においては旧い考え方になっていくだろうから俺は新しい生活様式には適応できそうにない。久しぶりに友人と会っても気軽に握手すらできない世界でよれよれのじじいになって生きながらえるのはかなりハードだ。

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少しずつ人出が増えているが、まだビルや店の入り口で毎回検温して名前と電話番号を書くか携帯で自分の位置を記録しなければいけないので面倒で出歩くことはほぼ無い。みんな少々うんざりしているがタイ政府の言うことを聞かないと規制が解除されず仕事が再開できないのでおとなしく従っているという感じ。コロナに関する世界各国の政府の対応ってのは各国の良い面、悪い面が剥き出しになっていて興味深い。個人的には日本の対応の印象は優柔不断で場当たり的でおまけに遅いという想像の範疇。ただ、今までに何度も災害に遭って復興慣れしているのでこの後の事態の収束だけは世界一早いんじゃないかって予想をしている。すべてを《なかったことにする》のだ。なし崩しに日常を取り戻して都合の悪いことをすべて忘れてしまう。これに関しては良いのか悪いのかよくわからんけど専守防衛って感じではある。

 

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演奏に関するメモ

先週の課題はランダムなリズムパターンとの即興。上のメモでは序盤はパーカッションループノイズを回して中盤から8パターンの別々に作ったリズムトラックのミックスとモノシンセのシーケンスを回してその上で即興演奏をしている。計算して作ったものではなく別々の即興演奏の結果出来上がったリズムトラックを軽く調整しただけなのでアクセントと拍子がバラバラで安易には合わせられない。どうやらこのくらいの曖昧さががちょうど良い。演奏していて楽しかった。最近のギターの傾向は《恥ずかしがらずにストレートに80’sをやる》である。それなりの年になると格好をつけたくなってどうしても演奏が無駄に小難しくなりがちだ。斬新だけどシンプルでクリアで明るいという小難しさと対極の80’s風のポップなリフを放り込むほうがギャップがあっておもろいんちゃうかな…という試み。なのでループマシンは1台だけでひたすら弾かないと演奏が成り立たない最小セッティングにしている。

即興演奏に関するトレーニン

即興演奏のトレーニング時に条件を限定するのは効果的だ。安易にマシン等々に頼っていた手抜き部分が浮き彫りになって良く見える。

  • BPM、リズム、各種ノイズ、街の音…等々ランダムなお題と演奏する。
  • 使用ペダル、音響機材を極端に限定する。
  • 使う弦を限定する (低音から4弦のみ使用、高音3弦のみ使用、弦無し等々)
  • 使用する音階を限定する (CとDのみ、とかGACのみ 等々)
  • 出鱈目なチューニングで演奏する。

等々、上記のように条件を限定してその状態で30分ほど演奏を成り立たせる…というトレーニングすると対応力が上がって良い。とはいえ得手不得手はあるもので、俺はもう数年繰り返しているにも関わらず音階を限定した演奏がとにかく苦手だ。未だにうまくやれない。数年前にゴルフさんとのセッションでこの Chordに関する知識を試されるかのようなお題を出されて、いざ始めると何も知識が無いもので「おお!?なに弾けばええんや??」とめちゃめちゃ追い込まれた。悔しくてそれ以来トレーニングを始めたわけだがこの課題はひじょうに手強い。スロウな俺の脳が理解するまでにはもう少し時間がかかるようだ。

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効果的な音色の作り方

エレキギター1本の演奏であれば音色は手元のトーン/ボリュームのコントロールと演奏のタッチにギターアンプで作ることになる。ギター1本で長時間演奏するスタイルはギタリストとして一番クールだけど昨今はあまり見かけない。やはりなんだかんだとペダルを使って音響効果を混ぜて音楽を構築して見せる方向になる。

基本はひたすらギターを触ってあらゆる音色を実際に弾いて試すしかない。その音が効果的であるかどうかの《判断》こそが個性の部分になるわけだが、最終的な判断基準はいわゆる《直感》で《自分が気持ち良いかどうか》しかない。あとは現場で演奏中のお客さんの反応で補正される。重要なのは音階ではなく《感覚を記憶すること》だ。それに加えて各ペダルのツマミの位置、ギター本体のセッティングとタッチ、音量のバランス等々も連動して記憶する。その後は演奏毎にアップデート続けると磨きがかかっていく。俺は記憶力に自信がないので録画メモを残して後で聞いて時間をかけてインプットする。活動初期はこれをやっていなかったので進みが遅かった。

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昨今のギタリストは音色は曲に合わせてセッティングをメモリーしてペダルでセッティングを呼び出すスマートなスタイルが一般的。しかし即興演奏の場合は曲が無いので一切メモリーしないという個人ルールを頑なに守っている。それは良いのだけど最近機材が増えたのもあってコントロールする為にステージ上ではいつくばっている場面の写真がやたら多い。ぜんぜんカッコよくない(笑) どうしたもんやら。